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【146冊目】『死ぬこと以外かすり傷』物凄いパワーを感じる本

   死ぬこと以外かすり傷

 

本書を読んでの感想として、一言で表すとしたら…

「とてもパワーのある本」だな~と。

 

本書の著者は出す本を次々にベストセラーにしている編集者である箕輪厚介氏。

出す本が次々と売れている超売れっ子編集者

ここで著者が編集した本の一部を並べてみると…

多動力 (NewsPicks Book)

マンガで身につく 多動力 (NewsPicks Comic)

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

空気を読んではいけない

たった一人の熱狂 (幻冬舎文庫)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本3.0 2020年の人生戦略

ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長 (双葉社スーパームック)

 

などなど、これらのタイトルを見てこの本知っている!という本も多いのではないでしょうか。

僕もこのブログで上記のいくつかはレビューを書いています。

・【122冊目】『多動力』ーワクワクすることで自分の時間を埋める - 今が大事

・【131冊目】『マンガで身につく 多動力』ー原作もマンガ版もおススメ - 今が大事

・【95冊目】『空気を読んではいけない』ー群れてはいけない - 今が大事

 

 

今、ビジネス書の世界で最も勢いのある編集者であることは間違いないでしょう。そんな編集者が何を考えて本を作っているのか、仕事をしているのかが書かれている本書。面白くないわけがないのです。

 

熱狂しまくり

本が売れないと言われている時代に、著者が編集した本がこれだけ売れる理由は何なのでしょうか?

その答えは本書の第6章「熱狂せよ」に書かれていると思いました。

 

著者が言われた言葉が書かれています。

産業医の大室正志がラジオで言っていたこと

「箕輪さんの本を編集者の人って、編集が荒いとか雑だって言う人がいるんだけど、それってセックス・ピストルズに対してギター下手だって言うのと一緒。ナンセンス。出版、編集って上手い人はいくらでもいる。でも今ある土台をぶち壊すような新しい手法、壊す手法を箕輪さんはやっている」

田端信太郎がこの発言を受けて「拙著『ブランド人になれ!』の制作過程で気付いた。箕輪氏は出版界のセックス・ピストルズだ。彼は上手いか下手か?ではなく、熱いかどうか?伝わるかどうか?に命を賭けているんだ」

 

とまさに熱狂している。熱狂しているからこそ、本のつくり方なんて気にせず、自分がいいと思う方法、手法で本を作っている。

どうすれば売れるか、面白い本が作れるかを考えて。

 

その熱狂が著者が編集した本から、我々読者に伝わってくるのだと思う。まさにセックス・ピストルズ。上手い下手は関係なし。本気で伝えようとしているのだ。

これが著者が編集した本にひかれる最大の要素ではないだろうか。

 

腐敗

そんな著者がおわりにで書いていることがまた衝撃的だ。

こうして一冊の本を世に出した時点で、今までの僕は死んだも同然だと思っている。自分の経験やノウハウを語ったり、本にしたりした時点でもう、腐り始めている。

 

ちやほやされたり、さすがと言われたりするようになって、腐敗が始まっているという。居心地がいいということは挑戦していない、成長していないということだと。

そんなこと自分で言える人はどれくらいいるだろう?

一定の成功を得たらなかなかそう思えないと思うし、自分でそんなことを言えないのではないか。

それを言えてしまう著者は魅力的な人間なのであろう。その魅力的な人間が、世に出している本だからこそ読者も反応し売れるのだと思う。

 

 

☆☆☆☆☆

最初に書いたが、本書はとてもパワーのある本だと。

パワーというか本書からも熱狂が伝わってくる。著者の熱い気持ちが伝わってくる。そんな本です。

 

死ぬこと以外かすり傷

死ぬこと以外かすり傷