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【140冊目】『フェイク』ーコンゲームの小説

フェイク (角川文庫)

 

本書の著者は「楡周平」

著者の名前は聞いたことはありましたが、僕はこの著者の本を読んだことが今までありませんでした。初めて読みました。

 

 

本書の内容はこんな感じ。

Amazonの内容紹介より。

岩崎陽一は、銀座の高級クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人童貞とは誰にもいえない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されて…。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム。

 

「コン・ゲーム」というのも聞きなれない人もいるかと思いますが、コンゲームとは信用詐欺とか取り込み詐欺のこと。

ということで本書も詐欺の物語。

この詐欺に入り込んでいくきっかけは、高級クラブで安月給で働いている中で、同年代に年収1億円ともいわれるママがやってきた。

そのママに仕事を依頼されるのですが、それがきっかけ。

人生の転機なんてものは、常に目の前をうろうろしているものだと思うのね。でも大方の人は、それに気がつかないか、そうでなければ食いつくだけの度胸がなくて見過ごしているだけ

というママからの言葉が決定的となり、ママの仕事をするようになったのです。

そこからどんどん妙な話、仕事に巻き込まれていってしまいます…

詐欺の内容とかは、すごい!!と感心するほどのトリックはないですが、楽しく読むことができます。

 

☆☆☆☆☆

先ほども書きましたが、著者の本は初めて読みましたが、読みやすかったですね。こういった小説で読みにくい人のものは本当に読む気がなくなりますが、本書は全くそんなことはなかったです。

別の小説も読んでみたいですね!

 

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