【130冊目】『銭ゲバ』ー銭のためなら何でもするズラ
今日紹介するのはこの漫画です。
この漫画、存在は知っていましたが読んだことがなかったです。
Amazonの内容紹介にはこう書かれています。
貧乏だった蒲郡風太郎はいつも馬鹿にされ、病弱だった母親は医者に見捨てられ死んでいまう。少年時代に金の絶対的な力を見せつけられた風太郎は、金のためなら手段を選ばない大人になっていく。そんな彼を人々は「銭ゲバ」と呼んで軽蔑したが、風太郎の金儲け道は止まることを知らなかった……。70年に発表された衝撃の問題作、ついに復刊!
これ衝撃の問題作というのは、読めば納得です!
この漫画が少年誌のサンデーに掲載されていたというのだから驚きです。
もう少し違う内容かな?と思ってましたが、思ったよりも強烈すぎてビックリしました。
小さい頃、お金がないことが原因で母親が死んでしまった。
そのお金を得るために、手段を選ばず莫大なお金を得ていく主人公。
金を得るための手は全く選ばない。その手段がこれまたものスゴイのです。
「銭のためなら何でもするズラ」というセリフが出てきますが、本当に何でもします。
この主人公の行動はとても肯定できるものでもなく、読み進めているうちになんとも言えない気持ちになってきます。
ただ、お金がないことが何よりの不安だったのだと思う。
そのお金を得ることだけに生きた主人公。
「終章 その四」で「人間の幸福について」という題で新聞の原稿を書くことになるしーんがあります。そこでのシーンを読めばこの主人公の心、お金を得ることばかり考えていた気持ちがなんとなくわかります。
本当に求めていたものが何かというのを主人公も気が付いてしまったのだと思います。
☆☆☆☆☆
世の中金じゃないという人もいるけれども、現代を生きるとしたらお金とは切ってもきれないですから、みんな「銭ゲバ」かもしれません。
一度は読んでおいた方がいい漫画ですね。
ドラマ化もされているようですね。
あの強烈な内容をどうやってドラマ化しているのかは気になります。