【128冊目】『100円のコーラを1000円で売る方法』ー読みやすいマーケティングの本
ベストセラーの本書を改めて読んでみました。
本書はマーケティングの本。マーケティングが良くわからないという人は読んでみるといいと思います。
本シリーズで常に意識したのは、「マーケティングの専門用語を使わずに、読者にマーケティングの本質を伝える」ということでした。
と著者も書いているように、この本わかりやすいのです!難しい言葉は書かれていませんので、読みやすい。これは大ヒットしたのもうなずけます。
様々なマーケティングの知識がちりばめられている物語になっています。
顧客絶対主義の落とし穴、マーケットチャレンジャーとマーケットリーダーの戦略、ブルーオーシャン戦略、競争優位、バリューセリング、イノベーター理論、キャズム理論などなど…
これらのマーケティングの基本的知識がわかりやすく、書かれているのです。普通にこれらの理論が書かれている本を読むと難しいものが多いのですが、これらを本質はズレないようにして、かみ砕いてわかりやすく書かれていますね。
顧客満足の式
顧客満足の式とは何なのでしょうか?
「顧客満足は簡単な式で表現できます。顧客満足は、”顧客が感じた価値”から”事前期待値”を引き算したものです」
・顧客満足=顧客が感じた価値ー事前期待値
あくまでも、事前に期待していたものに対して実際に感じたものがどれくらいだったのか?というのが顧客満足になるということです。
通常は事前の期待値もある程度高いはずなので、顧客が感じた価値を高めることが課題になってくるとおもいますが、逆にこういったパターンもありますよね。
例えば何かの店に入って、そんなに期待していなかったのに、すごくいいサービスを受けて大満足!のような体験です。僕自身は結構こういった体験あるんですよね。
この事前の期待値と実際に感じた価値の差を意識していくことが重要ですね。
いいなりになってはいけない
お客さんにいいなりになることを「カスタマー・マイオピア」というそうです。
要は、目の前のお客さんが言っていることだけを鵜呑みにして、それにすべてに対応しようとしてしまって、本当にお客さんが必要としていることに対応できておらず、長期的に見るとお客さんが離れていってしまう状態のことです
このお客さんのいいなりになってしまっているというのは、どの業界でも少なからずあるのかもしれません。
本書には、至るところで顧客のいいなりだけではダメと書かれています。まさにその通りなんだろうなと思います。
お客さん自身も気がついていないような価値をみつけることができ提供できれば最高でしょう。こういったことはいいなりになっていては見つけることは難しいと思います。
☆☆☆☆☆
ビジネスの結果は、顧客に価値を届けられたという証拠です
と本書に書かれています。
この顧客に本当の価値を届けることができるにはどうしたらいいのか常に考えながら行動していきたいですね。
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