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【94冊目】『検索刑事』-小説でSEOが学べる

   検索刑事(デカ) (日経ビジネス人文庫)

本書のタイトル面白くないですか?
『検索刑事』。検索刑事ってなんだ?と思って購入しました。
 
読み始めてみたら、どんな内容かわかりました。
なんとSEOの本でした。検索刑事の「検索」は、Googleでの検索のことでした。
 
本書、SEOってなんだ?とかSEOって何をすればいいの?と思っている人への初級編の本としては最適なのではないでしょうか。
実際に僕がそうなのですが、勉強になりましたね。
しかも小説形式で書かれていますから、とても読みやすい。サクサクと読めてSEOがどんなものなのかを知ることができる一冊です。
 

内容

内容としては殺人事件が起きてしまいます。
その後、一通の脅迫状が届きます。なんと内容は…
『羽毛布団』のキーワードを使って、6か月以内にグーグルの検索結果で1位を取りなさい。さもなくば、もう一人天誅を下す
「羽毛布団」で検索結果で1位とは、かなり難しそうです。しかも、刑事にはそれをどうやっていいかわかりません。というか、わからない人がほどんどなのではないでしょうか。
そこで、一人の刑事、京丸がそのために動き出します…検索結果で1位をとるにはどうすればいいのかという物語が始まります。
 
 

グーグルにとって大切なもの

グーグルにとって大切なのは、検索エンジンの正確性なんだよ。検索エンジンを使っている人たちに対して、いかに的確な情報を出せるかが、検索エンジンというサービスが目指す究極の目標なんだよ。そのことによって、閲覧者が増えれば、その検索結果に広告を出す会社が増えるし、その広告費でさらにグーグルは儲かるって仕組みなんだよ。
 
ネットは様々な情報がありふれています。本当の情報だけでなく、ウソの情報もあふれているのが実態だと思います。
その情報の数は本当に莫大な数です。
 
ちなみにこの本の検索キーワードである「羽毛布団」をグーグルで検索すると約52,700,000件ヒットします。ものすごい数ですよね。
 
その中で検索した人たちが、正しい情報を得ることができるようにするのが、グーグルの目指しているもの。
たしかにグーグルで検索してとんでもない情報にしか当たらなかったら、だれも検索しなくなりますもんね。
 
「グーグル先生」と呼ぶ人も多いですから、今はかなり正確な情報が出てきているはずです。この精度をさらにあげていこうとしているのがグーグルです。
 
 

検索で上位になるためには

検索で上位になるためにはどうすればいいのでしょうか。
実際のところはわからない部分が多いとは思います。が、その中でも大事なのは以下のような考えだといいます。
 
閲覧する人たちのためになるサイトを、丹精込めて、一生懸命作れば、グーグルは検索結果で上位にあげてくれるんだよ
 
検索で調べられているキーワードを洗い出して、そのキーワードの目的を解決させるためのサイトを作ることが、SEOの本質の仕事になるんだ。検索結果で上位に表示されるという事象は、その結果に過ぎないんだよ。
 
あくまでも使う人が快適になるのかどうか
グーグルはお客様を大事にしているということでしょうか。使う人が快適になる情報は、きちんと検索上位になる。ということです。
 
考えてみればそれは当然のことですよね。グーグルは、検索エンジンの正確性が最も大事だと考えれるので、そのキーワードの目的を解決させるためのサイトが上位にくるというのは必然ですね。
 
もちろん、いろいろなテクニックが存在するとは思いますが、いくらテクニックが優れていてもこういうことがきちんとできていないとダメなのでしょう。
 
 

可能性のあることは全てやってみる

SEOで少しでも順位が下がる可能性があるんだったら、それを回避した施策を行う。SEOは『何をやればいいのか?』ではなくて、『可能性のあることは、全てやる』というのが、俺のSEOの流儀なんだよ
 
この文章好きですね。
これはSEOについて言っていますが、SEOだけでなく何事もまずは、可能性のあることはすべてやる必要があるはずです。
 
すぐに「何をやればいいのか?」と効率のみを求めてしまうところがありますが、そうではなく「可能性のあることは全てやる」ということが重要だと思います。
最初からどうすればうまくいくかという正しい答えなんてだれもわからないのですから。
 
☆☆☆☆☆
SEOについてよくわからないという人は読んだ方がいい一冊だと思います。
ここに書かれていることを知っているのと知らないのとでは、全く変わってくると思いますね。
 
検索刑事(デカ) (日経ビジネス人文庫)

検索刑事(デカ) (日経ビジネス人文庫)