【45冊目】『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』→ 同じものをみて自分のものにできるどうかが重要
先日この本を読んでその中で紹介されていた本です。
ドトールコーヒーは僕の中ではとても好きなコーヒー屋さんです。
ブラックコーヒーが美味しいですし、またなんといっても安い!!
その大好きなドトールコーヒーの創業記ということで読む前から非常に興味のわく一冊でした。
同じものを見てもそれを活かせるかどうかの違い
同じものを見てもそれを仕事などに活かすことができる人とそうでない人がいます。本書を読んで僕が最も気になったことです。
私がパリのカフェで立ち飲みを見てドトールコーヒーショップのヒントを掴んだときも、日本でもレギュラーコーヒーの挽き売りの時代がやってくるとドイツで確信したときも、同じ光景を何十人の同業者が見ているのである。
著者は見たものを仕事に活かすことができた人です。
活かすことができる人と活かすことができない人の違いは何でしょうか。
その違いを著者はこのように言っています。
それをビジネスとして成功させるか、それとも甘んじて後塵を拝することになるのか、その差は関心、こだわり、執着心の差にあると言っても過言ではないだろう。関心、こだわり、願望、執着心には物事を引き寄せる力があると思う。
結局なんとかしたいと考えていれば、常に物事から何かを掴もうという気持ちでみれるということだと思います。本気で考えなければ当然関心も生まれません。
著者はテープレコーダーやカメラを持ち歩き、気になるものを写真を撮ったり、テープレコーダーに吹き込んだりしていたとのことです。今はスマホやタブレットなどデジタル機器が発達していますので、気になったものを写真、メモ、レコーダーなど何でも記録しておくことが簡単にできます。
常に関心を持ってみることができるかどうか。無関心では何も生まれませんね。
自分の価値観にとらわれてはいけない
自分の価値観を大切にするのはもちろん必要なことだが、それにとらわれれないことも大切だろう。過去の経験の中で自分がうまくやってくると、自分の考えはいつまでも通用すると考えてしまう。とくに成功体験の多い人ほど、自分の価値観を押し通そうと考えがちになる。だが、そこに落とし穴があることをゆめゆめ忘れてはなるまい。
この自分の価値観にとらわれないこと。というのは非常に難しいと思います。
意識していても知らず知らずの内に自分の価値観にとらわれてしまっていることが多いです。特に、うまく行っているときこそ、自分が正しいみたいな感じになってしまうことが多いです。
本書でもうまくいっている時こそ、注意が必要と繰り返し書かれています。
自分の価値観にとらわれていると自分の価値観の範囲内でしか考えることができなくなってしまいもったいないですからね。
全く古くない
文庫は2008年に出ているが、本書自体は1999年に発売された本ですのでだいぶ前に書かれた本ですが、とても参考になることが多い本です。全く古くない。これも著者が価値観にとらわれずに生き仕事してきたからかもしれません。
僕も自分の仕事に対して考えさせられる一冊でした。
「成功の秘訣は成功するまでやめないこと」これを心に置きやっていきたいと思います。
ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 鳥羽博道
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
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