【44冊目】『戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!』→自社の強みを考えるということ
本書は『100円のコーラを1000円で売る方法』と同じ著者です。
本書も物語形式になっていて非常に読みやすいですね。
本書では2つのことを主に知ることができると思います。
1つはマーケティング、2つ目はコーヒー業界について。
自社の強みとは何か?
本書で繰り返されていることに
「自社の強みは何か?」「本書の主役であるドリームコーヒーらしさとは何か?」を徹底的に考えることが戦略でありとても重要なことであるということが本書で書かれていることの大部分をしめると思います。
他社と差別化しようとすると、何か目新しいことを始めたりすることが多くなってしまう。例えば、顧客にアンケートをとって顧客の言う通りのものを作れば、いいモノができて売れると考えてしまうパターンなどです。
差別化とは、そういうことではないと本書では語られています。
自分たちの提供できる価値、強みを徹底的に考え実行することが他社の差別化になるというのです。
自社の強みを徹底的に考えることが大事だと。自社の本当の強みというものがわかっていないケースというのはとても多いかもしれませんね。
コーヒー業界を知る
ドトール、スターバックス、セブンイレブン、ネスレ、マクドナルドなどコーヒーを扱うそれぞれの会社がどう成功したのかがまとめられていてそれが1冊の本になっています。
コーヒー業界がどうなっているのかを知るにもとてもいい本だと思います。
僕はコーヒーが好きでよく飲むのですが、今後本書に挙げられている会社のコーヒーを飲む際にはここで書かれていたことを考えながら飲むことができそうです。
それくらいよくまとめられていると思います。
その中でも特に僕が驚いたのがセブンイレブンのコーヒーについてです。
セブンイレブンのコーヒーは僕もよく利用しますが、大ヒット商品ということは知っている人も多いはずです。セブンイレブンでのコーヒーがヒットしてから、他のコンビニチェーンでもコーヒーを売り出すようになったと思います。
しかし、そのセブンコーヒーなんと5回目の挑戦だったというのです。
セブンーイレブンはすでに30年以上、店内でコーヒーを出すことにしつこく挑戦してきた。今回、5回目の挑戦でようやく念願がかなったのだ
これには驚きました。正直、突然始めて大成功をおさめたのかと思っていたからです。
あのコーヒーに至までになんと30年。この間、セブンイレブンは仮説検証を愚直に繰り返したと言います。ただやるだけでなく、仮説検証を繰り返す。これをできるかできないかで成功するのかしないのかは決まりそうです。
自社の本当の強みの考え方、さらにそれを活かしてどんな価値をお客さまに提供するのかを考える方法が本書には書かれています。コーヒー業界の成功例をもとに。
一度そういったことを考えるためにもどうやったらいいのかを知るにはとても参考になる本だと思います。
本書にでてきたこのドトールの本、購入しました。
ドトールは個人的には一番好きなコーヒー屋ですので楽しみです。
ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 鳥羽博道
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (28件) を見る