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【11冊目】『売れるもマーケ 当たるもマーケ マーケティング22の法則』

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

全く古くない

本書が発売されたのは、1994年の1月である。

今は2014年であるので、今から20年前の本である。

読むきっかけになったのは友人から薦められたことである。

実際に読み始める前は、20年も前の話なので考えも古いのではないかと思っていた。しかし、実際に読んでみると確かに事例は古いものが多いが、マーケティングの考え方に関しては全く古さを感じなかった。現在に照らし合わせても使えそうなものばかりである。

本書はマーケティングには22の法則が存在するという。それは、マーケティングの不変の法則だという。実際に22の法則は以下の通り。

第1章 一番手の法則
第2章 カテゴリーの法則
第3章 心の法則
第4章 知覚の法則
第5章 集中の法則
第6章 独占の法則
第7章 梯子の法則
第8章 二極分化の法則
第9章 対立の法則
第10章 分割の法則
第11章 遠近関係の法則
第12章 製品ライン拡張の法則
第13章 犠牲の法則
第14章 属性の法則
第15章 正直の法則
第16章 一撃の法則
第17章 予測不能の法則
第18章 成功の法則
第19章 失敗の法則
第20章 パブリシティの法則
第21章 成長促進の法則
第22章 財源の法則

これらの法則はこのタイトルだけみてもピンとこないものも多いと思う。各章を読むとそれぞれに納得する。

たしかに成功の事例を見てみるとこれらの法則に当てはまっているものが多いと感じる。

 

ナンバーワンのマネではダメ

僕が特に納得した部分を引用する。
第9章 対立の法則より

あまりにも多くのナンバーツーを目指すブランドがナンバーワンをまねようとする。これはたいてい間違っている。

これはナンバーワンの企業といきなり力勝負してもダメですよ。それではナンバーツーにもなれないということであろう。

この文章をみて、ガイアの夜明けでローソンが紹介されていたのを思い出した。
業界ナンバーワンのセブンイレブンをまねしても勝てない。ローソンは独自路線で行くというような内容を社長の玉塚氏が言っていた。(あくまで記憶が正しければ・・間違っていたらすみません)
セブンイレブンと真っ向勝負しても勝てない。ローソンは、セブンイレブンにないもので勝負していくということ。それが接客力で差別化をはかっていくという内容でした。
この文章を読んで、そのことを思い出しました。

ついつい一番のまねをしてしまう。まねから入ったとしても何か違うもので勝負できるようにする必要があるということは意識していないとなかなかできないだろうと思う。

成功すると客観性を失う

意識しなければいけないことと言えば、第18章の成功の法則に書かれていた言葉も印象的である。

人は成功すると、とかく客観性を失いがちになる。

これは本当に意識しなければならないと思う。個人レベルでもそうなると思うし、企業レベルでもなってしまうのだ。客観性がなくなればいい判断をすることは難しくなると思う。以前はこの方法でうまくいった。
今回もこれでうまく行くはずだ。という考えに成功体験があるとどうしてもなってしまいがちである。これは意識しないと。

いくつか気になった部分を挙げたが他にも多くの参考になる文章があります。
本書は20年前の本であるが全く古くない1冊です。

 

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則