【155冊目】『卒業』ー加賀恭一郎シリーズの第1作目
Amazonの内容紹介より
7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛かりに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は⁉
加賀恭一郎シリーズの第1作目となるこの『卒業 (講談社文庫)』ですが、主人公の加賀恭一郎が刑事ではなく学生の時の話です。
刑事の視点ではなく、学生の視点から書かれているので新鮮な感じがしますよ。
あらすじ
卒業を控えた大学4年生の秋。
女子大生の牧村祥子が死体で、自室で発見された。左手首創傷による出血多量が死因とされ、さらに自室には密室状態。
これらの理由から、自殺の可能性が高いと思われた。
この牧村祥子の友人たちが、日記から自殺の原因を探っていく。その仲間は県立R高校時代からの仲間たち。主人公の加賀恭一郎もその中の1人だ。
その主人公、加賀恭一郎は自殺ということに疑問を覚え、またその他の仲間の中にも他殺ではないかと疑問を持つものが出てきた。
実際に、自殺と断定するにはいくつかの矛盾点が見つかっていたのだ。
そんな中、第2の事件が発生した。
今度は仲間の1人である金井波香という女性が死んでしまうのである。死因は、毒物を飲んだことによる中毒死。
次々と仲間がなくなる不可解な事件の中で、加賀恭一郎はこの2つの事件はつながりがあると推理し、2人の身辺を調べていく。
トリックは?
様々なトリックが書かれているが、本書最大のトリックは茶道の作法を使ったもの。
「雪月花之式」を使ったトリック。
このトリックについて、本書では図を使った説明までしてくれています。が、一度読んでみただけでは全然わからなかったです。。
難しい。というか僕の理解力がないだけか…。
東野圭吾さんの作品の中で図解入りというのは非常に珍しいのではないでしょうか?
僕は著者の作品を全部読んだことがあるわけではありませんが、初めて見たので少し驚きでした。
☆☆☆☆☆
最初にも書きましたが、加賀恭一郎が警察官になる前の大学時代が書かれています。
友達ってなんなんだろ?と考えさせられる1作かもしれませせん。
シリーズ1作目が文句なく面白かったので、全作読んでみたいと思います。
『卒業』の次はコレ
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