【154冊目】『あり金は全部使え』ー多動力はお金を使う!はまったことにトコトン資金を投下する
本書のタイトルは『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』です。
「あり金は全部使え」というのはとても刺激的な、強烈なタイトルですね!
著者はホリエモンこと堀江貴文氏。著者らしいタイトルですね。
タイトルだけでどんな内容なのか?どんな事が書いてあるのかが気になってしまいます。
本書の内容は…本当に全部使うのです。
著者自身も1か月で使う程度の現金しか持っておらず、それ以外は全部使い切ってしまうといいます。
え?お金ってためておいた方がいいんじゃないの?貯めてないと不安…
また使えって言われてもどれくらい使うの?どう使うの?といった事が本書には書かれています。
お金は貯めておいた方がいい?
これに対して、本書ではこう書かれています。
銀行預金は「不安の貯金」だと。
この考えの根底は、お金というものは使わない限り、活きてこない。
貯蓄額を増やすより、そのときにしか得られない出会い、興奮や、体験を積み重ねることの方が、はるかに大事だった。
僕の得てきた体験は、いま同じ額のお金を投じたところで決して得ることはできない。貯金は目先の不安を多少取り除くのかもしれない。しかし時間を買い戻すことはできないのだ。
よく「Time is money」と言われるが、時間はお金で取り戻すことができない。時間というものは今がすべてであり、その今を生きるためにお金を使うということが重要ということだと思う。
その時にしかできないことを、お金を貯めておこうと思ってやめてしまうのはもっての外で、お金の活力を死なせてしまうことになってしまう。
いまという時間を楽しみ尽くし、後悔のない人生をお送るために、お金の活力を信じて、好きなだけ使ってしまおう。
バランスを外す?
現状を変えることなくバランスを整え、物事のいいとこどりをしようというの不可能だし、それはずるいという。
物事はすべてトレードオフだから、エキサイティングな人生を送りたい、やりたいことを本気でやりきりたいなら、天才じゃない限り自分の中のバランス制御をぶっ壊さなければいけないと。
何度でも言う。お金はぜんぶ使い切ってしまおう。貯金なんか必要ない。
貯金は人生のバランスを取るための、最たる行為だ。
多少の貯金をしたぐらいで、整うようなバランスなんか、何の頼りにもならない。
僕はいろんなところで「肩書きを3つ持てば100万人にひとりの存在になれる」と言っている。100万人にひとりの存在になるためには、アンバランスな行動力と、行動を支える時間をお金の投資が必要だ。
ハマったことに、惜しみなく資金を投下しよう。
金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?【アップデート版】 (徳間文庫カレッジ)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/11/28
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☆☆☆☆☆
著者は本当にお金というものにとらわれていないんだなと本書を読むと特に感じます。
著者が大事にしているのは「行動すること」。
『多動力 (NewsPicks Book) (幻冬舎文庫)』という本も出しているくらい「行動すること」を重視している。
その行動するために、必要なお金は全部使えということだろう。
あくまでも大事なことは行動であり、お金ではない。これが逆になったときに想像しただけでつまらない人生になってしまいそうだなと感じた。
やりたいことがあるなら我慢せずにやる!そのためにお金が必要であればとことん投資する!
本書は「あり金はすべて使えというタイトルのため「お金」にフォーカスされてしまいそうですがそうではなく、あくまでも「行動が大事」という本でした。