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【104冊目】『その働き方ムダですよ コスパを高める仕事術』~成果をあげるためには何をするべきか

働くにしてもなんにしても、ムダは避けたいもの。
ムダをなくして、いい働き方をしたいですよね。

     その働き方ムダですよ?コスパを高める仕事術? (宣伝会議)

本書は働き方の本。タイトルは『その働き方ムダ』とはっきり言っています。
では、どんな働き方がムダなのでしょうか?
 
働き方のムダ度チェックリストが書かれています。
□自分らしく働けるかどうかが大切だ
□予定通りに物事が進むと安心する
□将来のために貯金をしている
□スケジュールが埋まっていないと落ち着かない方だ
□仕事とプライベートは別
□飲み会は、基本的に行く
□何より、頑張ることが大切だ
□ソーシャルメディアには、楽しいことを投稿する
□仕事では、できる限り波風を立てたくない
□人間関係の深さは仕事に影響する
□夢は持ち続けることが大切だ

 

これらをすべてムダだと言い切っています

特に僕が注目した部分としては、「頑張り方」です。
 

しゃかりきはダメ!!

頑張るというと猛烈に頑張るという人は多いのではないでしょうか。それを本書では、"しゃかりき”はムダと書いています。
 
僕はそのしゃかりきに頑張るというのは、正しい方向に向かって、正しい方法で頑張っているのであれば問題ないと思いますが、そうではなくただ猛烈に頑張る人というのはムダだと思いますね。
 
あくまでも、本当に成果を出すには何が必要なのかを考えて取り組む必要があります。
受験勉強とかで、合格という結果を出すために正しい方向、方法で頑張るのか、ただがむしゃらにイチから取り組んで頑張っていくのかの違いです。どちらが合格できる可能性が高いかは一目瞭然だと思います。
スポーツでも同じ。仕事でも同じです。
 
よく、仕事で「頑張ったんですけどね~ダメでした」のようなことをいう人がいますが、これもダメです。
本書でも書かれています。
自分が「頑張った」というのはどうでも良い話で、大切なのは質。「仕事質」が重要です。
自分が頑張ったかどうかというのは成果とは全く関係がありません。いかに質をよくし、成果を出すか。その点を中心に考えれば生産性も上がっていくはずです。
 
 

必要なムダもある

ではムダというのはすべてムダなのでしょうか。そうではなく必要なムダもあると本書には書かれています。

ムダを省いたつもりでも長い目で見ると、省いた「ムダのようなもの」が実は必要なものだったり、一見遠回りのようでも丁寧にプロセスを積み上げることが早く結果を出すための近道だったりすることがあるのです。
 
村上春樹さんのアイロンがけの話も挙げられています。アイロンなんてせずの、クリーニングに出してしまえばいいと思いがちですがそうではないという話です。
 
一見ムダに見えることでも実はムダではないということが多いと思います。
著者はこう言っています。
一見、人生から辛いことを省いて楽して生きることは、ムダを省いているようで実はムダ。
人間どうしても楽な方を選びがちですが、それでは何も起こらないですし、何も積み上げることができていないということが自分自身のことを考えてもありますからね。
近道をしようとした結果、遠回りどころか何も進んでいない。
 
 
☆☆☆☆☆
参考になることが多い本でしてた。
上に書いたこと以外にも、「時間は直線的に進んでいる」という概念ではなく「時間を誇張させる」必要があるというのも参考になりましたね。
 
働き方で迷っている人、もっと成果を上げたい人、もっと多くのプロジェクトにかかわりたい人、また働く時間を短くしたい人などは読んだ方がいい一冊ですよ。
その働き方ムダですよ?コスパを高める仕事術? (宣伝会議)

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