【103冊目】『給料戦争』ー給料を上げるためには?
本書は、『会計天国 』などユニークなビジネス小説を書いている著者の一冊です。
今回もユニークですよ。
始まりも、お人よしの34歳の主人公が滝に落ちている人を助けたら、その滝に落ちている人はまさかのタイムスリップした日本兵。
びっくりのスタートです。
主人公はできないサラリーマンがお金、給料について考えていく、一方で日本兵(実は当時でいうエリートだった?) は違う時代の視点からお金にのことについて語っているので、2つの視点からをみることができていいですね。
給料を今よりも上げたいと思っている人は多いはず。
そんな人は読む価値ありの1冊です。
給料を上げるためには?
主人公の奥さんがこう言っています。これを知ることができるだけでも、本書を読む価値があると思いますね。
「サラリーマンは、5つのことを徹底的にやれば、給料が上がるのよ」由美子は、箸袋の裏に箇条書きで何か書き始めた。①会社に利益をもたらすこと②組織を作って、その中核になること③上司に信頼されること④自分の目標を持つこと⑤チャレンジすること
詳しくは本書を読んでほしいと思いますが、この5つができれば間違いなく給料は上がると思いますね。
さらに、この5つに加えて「同期の出世を気にしないこと」を挙げられています。その理由は本当の実力をつけるため。肩書にこだわらず、本当の実力をつけておけば、劇的に変わる社会、組織にも対応できるということ。
同期の出世というのは、どうしても気になってしまう人はおおいと思います。それを気にしているくらいなら、本当の実力をつけるために行動した方がいいということですね。
☆☆☆☆☆
本書は、給料のことだけでなく、税金、社会保険料、転職、人事制度まで語られています。
しかも、気軽に読むことのできるビジネス小説です。
自分の給料のことを考えたいのであれば、ぜひ一読を。