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【96冊目】『アイデアのつくり方』ー既存の要素の組み合わせ

アイデアがもっと浮かんでこないかな~とか、アイデアをどんどん出したい!とか思っている人は多いのではないでしょうか。

僕もその内の一人です。そんな人におススメの一冊がコチラです。

     アイデアのつくり方

 

 

この本とても薄いのです。

日本の読者の皆さんへ、解説、訳者あとがきが本書にはあるのですが、それを抜くと52ページしかありません。

が、短いからこそ本質的なことが書かれています

著者はアメリカ最大の広告代理店で広告の製作に敏腕を古い、副社長にもなり、数々の公職で活躍した人物だといいます。

 

アイデア作成の原理

このアイデア作成の原理として、大切なものが2つ挙げられています。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない

 

既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存するところが大きいということ

 

アイデアというのは、既存の要素の組み合わせ。しかもそれ以外の何ものでもないと言います。ということは、既存の要素を知っているか知らないかというのはとても大きなポイントとなります。

 

これは、具体的な方法の部分で書かれていますが、売りたい製品、消費者についての知識と一般的な知識をいかに集めることが重要か書かれています。

堀江貴文さんも、情報のシャワーを浴びれば、自然とアイデアは生まれてくるといった内容のことを言っていた気がします。

情報、知識を集めておくことは大事ですね。これがないと始まらないということです。

 

 

アイデア作成の方法

アイデア作成の方法は5段階だと言います。

①資料集め

②諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること

③孵化段階

④アイデアの実際の誕生<ユーレカ!分かった!みつけた!>

⑤現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階

 

イメージとすると、本書にも登場しますが、シャーロックホームズの捜査のイメージです。シャーロックホームズは、まずいろいろ考え、スクラップにした記録等を見続け、突然ワトソン君と音楽界に出かける。

本書の具体的な方法をみればわかりますが、大事なのはコレです。

 

また、この⑤の現実の有用性に合わせるということが意外と抜け落ちているかもしれません。

いろいろ考えてはみるけれど、実際にはやっていない。やるところまでに至らない。実際にいくらいい考えが生まれても、実際に行動したりしなければなんの意味もありませんから、この部分は気をつけなければなりません。

 

 

やるのは難しい

著者はなぜこんな素晴らしいアイデアのつくり方を本にまでして発表したのでしょうか。

こんなことが書かれています。

この公式は、説明すればごく簡単なので、これを聞いたところで実際に信用する人はまず僅かしかいない

 

説明は簡単至極だが実際にこれを実行するとなると最も困難な種類の知的労働が必要なので、この公式を手に入れたといっても、誰もがこれを使いこなすというわけにはいかないということ

この2点が挙げられています。

簡単だから信用する人はほとんどいないというのが面白いですね。人間、聞いて簡単そうと思うとなぜかやってみよう!となりませんよね。難しいほうが効果がありそうな気がしてしまうものです。

 

しかし、この方法は簡単ではないとも言い切っています。

「言うは易く、行うは難し」ですね。簡単そうにみえること、単純そうに見えることこそ実際にやると難しいものです。

 

☆☆☆☆☆

この本に書かれているアイデア作成の方法。

これを実際にできれば、本当にアイデアをつくることができそうです。ただし、本書にも書かれているようになかなか難しいとは思いますが、これをものにしたとき多くのアイデアが生まれ、またそのアイデアから新しいアイデアが生まれてくると考えるとワクワクしますね。

 

最後にこの文章を。言葉自体がアイデアということを忘れがちであると。

言葉はアイデアのシンボルなので、言葉を集めることによってアイデアを集めることもできるのである

言葉自体もアイデア。言葉も大事にしたいものです。

 

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方