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【81冊目】『戦略課長』→「考え方」の勉強になる本

会計天国 』の著者の作品です。
『会計天国』と同じように小説形式で書かれていて非常に読みやすいです。それでいて勉強になりますからおススメです。

戦略課長 (PHP文庫)

Amazonの内容紹介より
ことなかれ主義で経営が悪化した上場企業に、メインバンクから取締役としてロボットが出向してきた!予算5000万円の新規事業を任された新米課長・道明美穂は、ロボット取締役からさっそく事業計画書の作り直しを命じられるが……。
 
参考になった部分を引用します。
 
どの『新規事業』をやるべきかどうかという意思決定は、それを実行することで発生する『キャッシュフロー』だけで判断すればいいんだ
 
将来の投資の判断に……過去の投資は関係ありません
過去の投資のことを考慮して考えてしまうパターンは多いのではないでしょうか。ただし、それは意味がありません。
過去にこれだけしたからモッタイナイとかは関係なく、判断しなければうまくいくものもいきません。「埋没費用」を意識するのとしないのでは全然違ってくると思います。それは仕事上のことだけでなく、私生活においてもそうですね。
 
 
会社が使えるお金と時間は限られている。2つ以上の戦略をやろうとすると、絶対に中途半端に終わるんだ。よく、『うちの会社は、なんでもできます』と言う社長がいるけれど、それは『うちの会社は、何にもできません』を宣伝しているのと同じで、なんの特色もないから潰れてしまう。ビジネスでは、『選択と集中』によって、『やることを決める』のではなく、『やらないことを決める』のが、重要なんだ
何かを決めるときに「やることを決める」ことは当たり前だと思いますが、この「やらないことを決める」というのはなかなかできていないのではないでしょうか。
やることをやるために「やらないことを決める」という重要さが再認識できますね。すべてやろうとして、結局すべてが中途半端になっているケースは多いと思います。
 
 
いつでも、最も安い商品だけを買うという人は少ない。『安いものは、それなりの品質』という考え方があるからだ
安ければ安いほうがいいですが、なんとなく安すぎるとなんとなく不安になりますよね。その結果、なんとなく少し高い方を買うことになったという経験をしたことある人も多いと思います。
 
 
①プロになるほど過信してしまう
②過去の成功した経験がじゃまをする

この「過信」と「過去の成功体験」これは厄介です。特にこの「過去の成功体験」というのは知らず知らずのうちに邪魔をしてきます。

自分自身気を付けなければと思いましたね。

 
①一部の意見を、代表的な考え方だと勘違いしていまう
②自分の意見を同じものは過大評価して、正しいと判断してしまう
③最初に聞いた意見が強い影響力を持ち、他の意見を素直に聞けない

これは思い当たることがありますね。

特に②。自分と同じ意見だとどうしても過剰に反応してしまいます。気を付けなければなりません。この①~③にならないよう注意が必要です。

 

「戦略を見直す」とは、過去に囚われずに、環境の変化に合わせて、「自分の考え方を変えろ」ということなのだ。

戦略と言われるとどうしても自分で考えるので、自分の経験などから考えてしまう傾向にあると思います。特に過去の成功体験は危険です。

この過去に囚われていると、環境の変化に合わせることができるはずがありません。

環境が変わっているのに、自分の考え方に固辞していてはいい戦略も立てることができません。あのダーウィンの名言を思い出します。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」

 

物事に対してどう考えて行動していくのか?という観点から参考になる本だと思います。

戦略課長 (PHP文庫)

戦略課長 (PHP文庫)

 

 

会計の知識をという人におすすめです。この本を読んでから、少し難しい本を読むといいと思います。

会計天国 (PHP文庫)

会計天国 (PHP文庫)