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【40冊目】『仕事。』→前半の6人。一歩抜け出す仕事術。

仕事。

 

本書は川村元気氏と仕事で世界を面白くしてきた巨匠12人へのインタビュー本です。
大人になってからほとんどの時間が仕事の人も多いと思います。そんな仕事のことを考えるには非常にいい本だと思います。

アマゾンの内容紹介より

映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを作成し、初小説「世界から猫が消えたなら』が70万部突破の大ベストセラーとなった川村元気が、12人に聞いた「壁を乗り越え、一歩抜け出す」唯一無二の仕事術。

 とあるように、巨匠たちが今までどんなことを考え仕事をしてきたのか。またさらには、今現在はどうなのか。仕事のことを考えさせられる一冊だと思います。


まず12人中、前半の6人のそれぞれ注目のコメントです。後半の6人に関してはまた後日書きたいと思います。

 

山田洋次

師に学ぶということはそういうことかもしれないね。ある時期まではそっくりなぞるように真似る、というか。
(中略)
一つの学ぶ姿勢だと思ったね。どんな職人の仕事でも、最初は師匠の真似をすることから始まる。

 真似をすることを軽視する人がいますが、僕はどんどん真似をした方がいいと思います。しかも、勝手に見て勝手に真似をして勝手に盗むような。

すぐにオリジナリティを求める人もいますが、まずは真似をしてある程度までできるようになったら自分なりの工夫をしていくのが、上達の近道かもしれません。

基本は何事でも重要です。




沢木耕太郎

僕はどこか職人気質なところがあって、あらゆることに手を抜かなかったよね。つまり、35歳あでは世間的に新しいものであることが僕の仕事の絶対的な基準だったけど、それ以降はほとんど唯一、手を抜かないってルールだけでずっとやってきたということになるかな。

手を抜かないということはとても重要なことですね。これは、僕も仕事をする上でとても気を付けていることです。仕事で手を抜いたら終わりだと思います。おそらく手を抜いた仕事をしていると、自分の代わりはいくらでもいますし、全力の人にはかなうわけありません。

手を抜かず仕事をすることによってソロで生きる力がついてくるのではと思います。

大切なのは「どこにいてもソロで生きられる力をつけろ」ってことなんですね。

 


杉本博司

だいたい30代前半までにやることが見つからなかったら、人生やることないよ。自分の原体験みたいなものは、そこまでに出尽くしちゃてるもの。

ただ杉本氏はいまだに独学でさまざまなことにチャレンジしています。独学の姿勢はあらゆるやりたいことを可能にするといいます。

何でもそうですが、自分から学ぶということはすごく重要なことです。受け身では何も生まれません。

 

倉本聰

世間から抜きん出るには、やっぱりどこかで無理をしないといけない。だから、僕は睡眠時間2時間だった時期のめちゃくちゃな無理が財産ですね。

 当たり前ですが、簡単には人からは抜きん出ることはできないということですね。抜きん出た人というのは少なからず激しい努力をしています。

僕も見習わなければなりません。

 

秋元康

僕が56年間生きてきて思うのは、二つの道があったとして、慎重に、間違っちゃいけないと思って選んだみちでも、人間は間違えてしまうもの。常に正解のほうになんか進めないんだよ。だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。
間違いとか失敗とか全然関係ない感じで、何度でも甦ってきて、たまに「やっぱりアイツの右ストレートはすごい」っていう仕事をするやつが、最もクリエイティブだよね。

 秋元氏ほどの人でも、人間は間違えてしまうものと言っています。ということは、僕なんて間違えまくって当たり前。失敗しても間違えても、何度でも戻ってくる力を付けていきたいと思います。

宮崎駿

宮崎氏は、映画も最後までみないことも多く、テレビも全くみないといいます。その理由としては以下のようです。

だいたい物を見る能力が落ちてきますから、何でも自分の肉眼で見る時間を取っておいたほうがいい。

毎日見える風景の変化をとても大事にしているとのこと。その風景をみていろいろ考えているようです。肉眼で実際に見て、感じ、考えるということはとても大事なことですね。 

 

仕事。

仕事。